バリ島アグン山が噴火したら想定される地震の規模は?日本への被害影響も!警戒レベルが最高レベルに引き上げられ噴火が近いといわれるバリ島のアグン山。もし噴火したら地震の規模はどのぐらい?日本には影響はある?調べてみました。
もくじ
バリ島・アグン山の噴火が心配される日々
インドネシアにあるバリ島は、日本人にも人気の観光地です。その東側にある、バリ島で最も高い山が、アグン山です。
このアグン山は活火山なのですが、今、噴火の警戒レベルが4(最高レベル)にまで引き上げられています。
これには、旅行を考えていた人もかなりびっくりしたのではないでしょうか。
アグン山関連のニュースが流れ始めてから、バリ島旅行をキャンセルした人はかなり増加しています。そりゃそうですよね><
安全な地域や、観光旅行として今バリ島に行くのは本当にやめたほうがいいかということはや、万が一噴火してしまったら考えられる被害状況やハザードマップなどはこちらの記事にあります。
バリ島のアグン山はいつ噴火するの?現在の状況
アグン山は3014メートルの活火山で、バリ島で最も高く、また、聖なる山とされ、バリヒンドゥーの信仰の対象とされてきました。南麓にはブサキ寺院という観光客も訪れるお寺エリアもあります。
インドネシア政府の発表によると、2017年7月頃から火山活動が活発化し、9月中旬以降火山地震が頻繁に起きたため、9月22日に警戒レベルを3から、最も高い4に引き上げました。
また、噴火口の半径9キロから12キロの区域が立ち入り禁止となりました。このエリアには上記ブサキ寺院も含まれます。
現段階では広範囲に影響する可能性があり、インドネシアでは噴火を警戒して、アグン山付近の住人14万人以上が避難しています。
アグン山は1963年にも大噴火が起きていますが、この噴火は約一年も続き、1000人以上も犠牲者を出しています。
この惨劇が再び起きないよう、政府が対応に追われています。
1年も噴火が続いたら、当分バリ島への旅行も楽しめなくなってしまいそうですよね。
バリ島・アグン山が噴火したら火山灰が危ない?
前述のブサキ寺院付近は、火口に近いためマグマや火砕流、火山弾などの直接的な被害が予想されます。
また、ハザードマップによると、噴火の影響は主に北東方面に広がることが予想されていて、観光客の多い南部エリアに直接被害はなさそうです。
噴火してしまった場合の被害想定などについては、先ほども紹介したこちらの記事にもありますが、噴火した場合はバリ島だけでなく他の島にも影響がありそうです。
南部の観光地やデンパサール空港から火口までの距離は60~70キロで、火山灰の影響は避けられないでしょう。
この火山灰というのが厄介なのです。通常の灰と違って、火山灰の主成分はガラスや鉱石です。しかも水を含むと非常に重くなります。排水溝に流すとつまってしまいます。
火山灰が5ミリ積もっただけでもスリップしやすくなり、車が坂をのぼれなくなるとも言われています。
飛行機や滑走路に影響が出るので、空港は閉鎖されます。(2011年新燃岳噴火による鹿児島空港の封鎖は記憶に新しいですね)
目や肺への健康被害も心配です。
風に乗っていくので、バリ島だけでなく、近くの島にも同様の被害が出ることが用意に想像できます。
噴火してしまうと、火山灰に長く苦しめられることになりそうですね。
バリ島・アグン山が噴火したら、地震が予想される?
現在も、バリ島ではマグニチュード3~4(約震度3)の火山性地震が起こっているようです。
地震と噴火は、相互に深く影響しあっているような気がしますが、実はこれ、化学的にははっきり解明されていないそうです。
しかし、ほとんどの場合、大地震が起こった4年以内に近くの活火山が噴火しているというデータが残っています。(4年を経過しても噴火の兆候ないままなのは、2011年の東日本大震災くらいのようです。)
逆に、噴火によって大地震が起こるということはないのでしょうか。
一番参考になるのは、1963年の、同じアグン山の大噴火です。この時の噴火は20世紀史に残るほどの大噴火でしたが、地震の記録については特に記載がありませんでした。
大噴火からの大地震というのは、どうやらないみたいです。
噴火によって地震が誘発され、それが日本の方にまで影響があったら…と思うとなんとも不安なのですが、アグン山が噴火して日本でも大地震が!という心配は今の所はなさそうですね。
バリ島・アグン山が噴火したら日本への被害影響はある?
もしバリ島アグン山が噴火したら日本にはどんな影響があるのか、考えてみました。
(1)火山灰の影響
日本とバリ島は約4000キロ離れていますので、火砕流等の直接被害は、まず受けないでしょう。
しかし、火山灰については、深刻な影響が出ると予想されます。
先ほども出ましたが、火山灰の影響で飛行機の発着ができず、空港も閉鎖される可能性が高いということです。
日本からバリ島への観光客は減少気味とは言え、2016年でも約23万人いました。噴火の影響がどのくらい続くかわかりませんが、旅行会社にとっては、この損失はやはり痛手になります。
また、これから出発しようとする旅行者分の損失だけではなく、すでに現地にいて帰国できなくなってしまった旅行者のホテルの確保などの対応にも追われることとなるでしょう。
(2)気温の影響
1963年の大噴火のときには、大量の噴煙により、世界的に気温が0.5度下がったそうです。
火山灰などが大気中に舞って、太陽光をさえぎってしまうということですよね。火山灰は恐ろしいですね。
世界的に気温が下がるということは、日本の気温も下がる可能性はあるってことですよね。
(3)地震の影響はなさそうだけど津波の心配が?
日本は地震大国であるので、アグン山の噴火のエネルギーが地中を伝わって日本の地震を誘発するか、という心配がどうしても出てきてしまいますが、有識者の見解では、その可能性はないとのことです。
しかし、1883年に起きた、同じくインドネシアのクラカタウの大爆発で巨大な津波が起きていて、なんと、鹿児島にまで到達しているのです!
自然災害は、こうなる、ということがはっきり言えないものですし、何が起こるかわかりませんので、今後も注視していく必要がありますね。
まとめ
日に日に避難している人も増えているアグン山周辺ですが、家畜やペットがまだいるから避難できない・したくないという人も多いみたいです。
また、最初の噴火はまだ小規模で、大噴火になるのは数ヶ月先という話も。被害が大きくなる前に避難が終わるといいのですが…数ヶ月先に大噴火するかもというだけでも、当分は見守っていくしかないですね><
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