ロヒンギャ問題とは何か?なぜ嫌われる?原因などをわかりやすく解説!ニュースで目にする「ロヒンギャ難民」や「ロヒンギャ問題」。そもそもロヒンギャとは何か、なぜ嫌われているのか、どうして難民となり、どうして国際問題に発展しているのか、をわかりやすく解説していきます。
もくじ
ロヒンギャってそもそも何なの?
ロヒンギャとは、ミャンマーの西部にあるラカイン州というところに住む、主にイスラム教徒の住民の総称です。ミャンマー国内に約100万人いると言われています。
ロヒンギャは少数民族、という見方もありますが、歴史的に不明な点が多く、民族集団、宗教団体、政治結社のいずれであるかわからないようです。
そのため、少数派のイスラム教徒、と表現されることが多いです。
また、ロヒンギャ問題で一番の当事国となっているミャンマー政府は、彼らのことを「不法移民のベンガル人(バングラデシュ人)」であり、自国民ではない、という立場を一貫してとっています。
一方で、バングラデシュ政府も、ロヒンギャは自国民ではなく、ミャンマーに属する民族集団、という立場をとっています。
そのため、ロヒンギャはどちらの国籍を持つことができないでいます。
その他近隣の国ではどうなのか?については、後にお話しする難民となったロヒンギャで見ていきます。
ロヒンギャはなぜミャンマーで嫌われているの?
ミャンマーの反ロヒンギャ感情は、いくつかの要因が重なって形成されているようです。
・人種的差別の心理
彫り深い顔や色の黒い肌など、見た目への差別。
・言語的差別
ロヒンギャが上手にビルマ語を話せないことに起因しています。
・宗教的差別
ミャンマーの国民のほとんどは仏教徒です。保守的なイスラム教徒に対する嫌悪感があるようです。
ミャンマーとしては、自国民と見た目にも、感覚的にも「違う」集団が、不法に住み着いてしまっている状態に不快感を抱いているのが実情といえそうです。
特に、この不快感をあらわにしたのが、仏教過激派組織で、2012年にはロヒンギャと大規模な衝突が起きています。
この衝突により、多くのロヒンギャが殺害され、10万人を超えるロヒンギャが住処を失ったため、ミャンマー政府は避難民キャンプを作って、そこへ押し込めている状況です。
ミャンマー政府の主張も、反ロヒンギャ感情に満ち満ちていて、「『ベンガル・ムスリム』による仏教徒への強姦や改宗強要が諸悪の根源」とのことです。
しかし、現実的に、家や村を焼かれ、多くの被害や死者が出るなどしているのはロヒンギャのように見受けられます。
ロヒンギャ問題をわかりやすく解説!
仏教過激派組織の969運動と呼ばれるロヒンギャ排斥運動はエスカレートしていき、暴力を恐れたロヒンギャはミャンマーからの脱出を試みます。
ロヒンギャはまず、陸路で一番近いバングラデシュに向かいます。
バングラデシュには政府公認の仮定住キャンプが2か所ありますが、逃れてくる何十万のロヒンギャをカバーしきれません。
おまけに、ミャンマーとバングラデシュの国境警備も強化され、公認キャンプ以外で非難するロヒンギャも不法入国として罰せられるようになってしまいます。
次にロヒンギャは海路でタイやマレーシアを目指します。
しかし、タイやマレーシアを始めとする東南アジア諸国は、ロヒンギャを「難民」ではなく、「経済移民」としてみなすため、受け入れを拒否します。
「難民」と「経済移民」とはどのように違うのでしょう?
難民とは、「難民の地位に関する条約」で、次のように定義されています。
「人種、宗教、国籍、政治的意見もしくは特定の社会的集団に属することを理由に迫害を受けるか、受けるおそれがある人々のこと」「紛争に巻き込まれたり、人権を侵害されたりして国外に逃れた人々のこと」
一方、経済移民とは、「経済的貧困に陥り、雇用や所得を求めて他国に移住しようとする人々」のことです。
タイやマレーシアからすると、ロヒンギャは後者にあたり、不法に入国して労働しようとしている犯罪者、ということになるため、受け入れを拒否しているのです。
では、次にどこに向かうか?
暗躍するブローカーに運命を委ねるのです。不法であっても、他国への逃亡を手助けしてくれるブローカーに、です。
しかしこのブローカーが人身売買組織とつながっていて、ロヒンギャは更なる非人道的扱いを受けることになってしまいました。
2015年にタイ政府が取り締まりを強化し、人身売買組織が動けなくなると、上陸して邪魔になったロヒンギャは虐殺され、これから向かうロヒンギャは、行き場をなくし海上の木造船で彷徨うだけとなってしまったのです。
数千人にのぼるロヒンギャが、どの国からも受け入れを拒否され、ボートピープルとなって漂流している事態に、国際社会は衝撃を受けました。
そして危機的なロヒンギャ問題が露見したのです。
アウンサンスーチーさんは何をしているの?
この未曽有の事態に、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)も、これは民族浄化ではないか、と危惧しており、国連機関もロヒンギャ支援に乗り出しています。
ロヒンギャ難民の上陸希望先であるタイやマレーシア、インドネシアも受け入れに対して、対応を若干軟化させましたが、ミャンマー政府は、ロヒンギャへの掃討作戦は虐殺ではなく、ミャンマー批判は公平を欠くとして、逆に国際社会を非難する強硬姿勢です。
ここでふと、脳裏によぎるのは、ノーベル平和賞も受賞した、ミャンマー民主化の象徴、アウンサンスーチーさんです。
アウンサンスーチーさんは、国家顧問として、大統領に助言を与えることができるポストにいるはずですが、国家が政策として行っているロヒンギャの迫害について、どのような動きを見せているのでしょうか。
一説によると、ミャンマーの憲法は軍事政権下で作られたものであるため、軍や警察を動かす権限が、彼女にはない、という事情があるようです。
また、別の説によれば、969運動の指導者がアウンサンスーチーさんの支持者であるので、積極的に静止しないのではという見方もあります。
いずれにせよ、誰もが解決を望む事態であるにも関わらず、国連人権理事会の調査団の派遣の受け入れを拒んだり、9月の国連総会を欠席したり、とロヒンギャ問題に消極的な姿勢しか見せていないのです。
これを受けてか母校のオクスフォード大学が、アウンサンスーチーさんの肖像画を撤去したり、ノーベル平和賞の取り消しを望む声があがってネット上で署名が集められたりと、批判が高まっている状況です。
今後、軍や民衆を巻き込んで行動をとれるかが、注目されます。
まとめ
2017年10月中旬を過ぎ、約60万人にものぼるロヒンギャ難民。この無国籍の難民が生き残る場所はどこにあるのでしょうか。
ロヒンギャが嫌われる原因を取り違えています
ミャンマーの人々は見た目で他人を差別しません
滞在したことのあるド日本人の私ですら差別はされた事がありません
ロヒンギャはイギリス支配時代にミャンマーの人々を奴隷とし
「シゴキ」を与えるためにイギリスが送り込んだ中間管理職のようなムスリムです、
彼らはやりたい放題で仏教徒を弾圧しました。
当時は欧州列強とムスリムは相互に理由しあっていました、世界地図を見るだけでも分かりますよ。
親の世代まではそうされてきたのですから、恨みがあって当然です。
言語、宗教、見た目などという浅い理由ではありません。
その程度の理由で争うのは「アブラハムの宗教」の人々くらいです。
ミャンマーを下に見すぎていませんか?
如何なる理由があろうとも人の命に手をかける
ような事自体正しいことでは決してないと思います。
ヤンゴンでは普通にムスリム(インド系)が商売してるし、モスクもある。
仏教徒のお寺とイスラム教徒のモスクが共存している。
地方都市にも一定数のムスリムがいたし、そもそも民族が多いミャンマーでは「見た目」が違う人が街にはいっぱいいる。
外の国から眺めただけで、迫害の理由を単純化してしまおうとするのは、問題の真の解決にはならないかもしれない。
この記事を見たミャンマーに行ったことのない人が「ミャンマー(人)って怖い(悪い)ところなんだな」と偏見を持ってしまわないか心配です。
ロヒンギャって第2次大戦時、英側について日本軍と戦ったんだよね。
しかしスーチーさん、ちっとは仕事しろよ。
ネット上の情報を解釈するなら、とてもひどい事だと苦しくなった。第二次大戦の後遺症であり、宗教と言語の違いでも迫害されている。私の中ではイスラム教と仏教は全く違うし、その他諸々もあり難しい問題。戦争は過去の事で今は戦争時代の反省をしている人間が多いし感情的な迫害自体意味がないです。あの時代の一部の人間のよくない行動のせいで、今後憎しみは憎しみしか生まない。現代のユダヤ人迫害のよう。人間の恥。この問題を放置してはいけないです。正しい教育と保護が必要。近隣の国では保護が不可能で彼らがイスラム教徒であるならそのエリアへ早急に移動するのが得策と思う。実は昨日衛星テレビでロヒンギャの虐待をFaceBookで動画配信しているのだけどYouTubeもツイッターも動画を削除していると知った。生なましい惨殺行為は社会的には放送禁止だから。。。もっと問題はFacebookを世界中の貧しい人間が仕事はしないがFacebookやそれらを毎日使って人を騙せないか必死に使っている事。それが彼らの仕事なのだ。Facebookは人に嫌がらせをするツールなのだ。ロヒンギャ人のネタはFacebookで拡散され、ロヒンギャを犯す人間は同じく仕事がないで教育のない貧困層であった。彼らがしていることは犯罪です。ならばFacebook、youtube,ツイッター諸々でロヒンギャを救おう。人に任せるのでは遅いから自分達で行動しよう。